感謝

子供の頃からテレビの歌番組を観るのが好きだった。
必ずそこにはジャニのアイドルがいて、テレビはいつも楽しかった。
Jr.の番組も毎週観ていた。
そのうちロックを聴くようになっても、それは変わらなかった。
とにかく毎日、そんなことで忙しくて。
うれしい悲鳴をあげていた毎日だった。
浴びるように音楽を聴いていた日々は、自分の支えでもあった。

でも、アイドルに『はまる』ことはなかった。
好き、まではあっても、大好き、はなかった。
そんな私の目の前に、KAT-TUNというグループが現れた。

まだJr.で、人間的にもグループ的にも粗削りで、それでもどうしようもなく人を惹き付ける6人が並んでた。

気がついたら、はまってた。
アイドルで『大好き』『はまる』になった、最初で最後だった。

ロックばっかりの私に風穴を開けた、それはKAT-TUNがしたこと。でもそのKAT-TUNの原点はジャニーさんだ。
ということは、ジャニーさんが私に風穴を開けた、ということだ。

そんなジャニーさんが亡くなり、でも、さみしいしか出てこなかった。
いっぱいのさみしいだったけど、それ以上の感情は出てこなかった。

だけど、KAT-TUNの3人のコメントを読んだら、自然と目がびっちょびちょで。
なんで部外者のわたしが泣いてるんだか…。

特に上田くんのコメント。
個性を認めてくれる、そういう人に出会えることは、本当に貴重なことだ。
相手のことを思いやるってことは、相手の個性を認めるってことだ。
だけど、そういうことはばっさりされることも多くて、結果、個性的な人間ははじき出されるか、周りに合わせるようになる。

だけど、上田くんはそんなことにならなくて、そのままでいいと言ってくれるし、叱ってもくれる人と巡り会えて、しかもその人は先生のようでもあり、人生の先輩であり、雇い主でもある。
社長とそんな関係でいられるなんてうらやましい限りだし、そんな人と巡り会うことを引き寄せる人間性が上田くんにあって、その出会いを糧にする人間性があるってことなんだろうな。
それはきっと、中丸くんも、亀梨くんも。

さすが。
ロック好きな私に風穴を開けただけのことはあるKAT-TUNだし、風穴を開けただけのことはあるジャニーさんだ。


気持ちが落ち着いてきた時に、じんくんからジャニーさんへの歌が公開されたと。

らしいなぁ。
じんくんらしいなぁ。

そんなことを思いながら、じんくんの歌を聴いたら、大号泣…。
とまらない…。

英語の意味はざっくりとしかわからないけど。
あってるかわからないけど。
そんなことより、その歌からこぼれてくるものが愛情しかないと感じて。

じんくんの愛情の深さと優しさ、感謝とかさみしさとか、ジャニーさんがじんくんに遺したものとか、勝手に感じて、勝手に泣けてしょうがない。



何にだって良い面と悪い面がある。
だけど、ジャニーさんがいたから、KAT-TUNがいて、わたしの毎日は楽しいし、今のじんくんの音楽を聴ける。


たくさんの感謝を。