驚きと共に

せっかくなので。
初めて聴いたNewspeakのアルバムについて書きたいと思います。
いろいろ読んだりしちゃう前に。 笑

現時点での感想(完全に個人的)で、的外れやら、わかってないなーなどあるかと思いますが、そこらへんご了承くださいませー。


今回は、というか、購入できたのが、
Out Of The Shrinking Habitat
No Man's Empire
の2枚。

そして。買ってから思った。

これ…いつのアルバム??? 笑
買う時に気づかないっていうね。 笑

で、やっと、サイトのプロフィールぐらいは…と
読んでみる。笑

2017年結成。
Out of~が2018年リリース。
No Man's Empireが2019年リリース。
だそうです。


いや、えっ?
えっ?本当ですか?!!

まさかの2017年結成…。
ちょっと混乱してきたぞ。 笑


いや、だって、Out Of~は8曲でミニアルバム扱いなんですけど。
完璧ですよ、アルバムとして。
え?その前にリリースしてる曲があるにしても、え?完璧なんですけど???1stでこれ、つくれちゃうんですかー?!!!


ストリーミングで何曲か聴いて、曲の完成度高い
なぁとは思っていたけど。
まさか、2017年スタートとは…。

1年ぐらい?1年もない?活動で、これをつくるって、いったいどうなってるんだー!

それぞれに前の活動があったにしても、Newspeakとしてこれをつくれたっていうのは、なんていう力量…。

混乱してきた…。 笑


アルバムの展開、すばらしいですよ。
始まりの音で惹き付けて、そこから、ここにしかない音が拡がって。

聴こえてくる音がどれもかっこいい。


そんでもって、音が多い曲もあるような。
もちろん、多くて良くなってる方の意味で。

いろいろ取り入れて、でもバンドの音になっている、それをちゃんと最初から出来るのかぁ…。


それから、ポップなイメージとか、かろやかに聴こえるメインの旋律があっても、リズム隊ががっつり低音をいれている気がする。

ベースとドラム、だいぶ本気で低音いれてません? 笑
すごく好きなんですけど~。


それで、全体的には難しいというか、わかりやすさが少ないような音に聴こえたりもするんだけど、でも、ぱっと聴いてかっこいいと思う音になってると思って。

それがもちろん現代的ではあるんだけど、いろいろ取り入れているみたいだし、でもいつのリリースかいい意味でわからないというか、何年も手元にあって、ずっと聴いている音楽なかんじもすごくするんですよ。

ずーっと変わらずにかっこいいもの、かっこいい音楽、時代関係なし、というかんじ。


それで、どちらもほぼ英詞なんですが、ちゃんと対訳が全て載っていて。
これは、ちゃんと日本語で内容を伝えたいということなのかな?
第一言語が英語じゃないと、細かいニュアンスとかちゃんと伝わらないから…ということ?

どちらにしても。優しい…。


それで、読むとけっこう内容が甘めというか。
世の中とか感情のごちゃごちゃはちゃんと見ているけど、知っているけど、それよりも愛情をもって生きていった方がいいじゃないか、みたいな。


うーん。
すごいバンドが出てきたなー。

音の独自性と確かなスキル、ボーカルと内容の合い方とか。

あと、とにかく曲がいい。
とにかく。曲がいい。



そして、No Man's Empire
Out Of~のスタートもよかったんだけど、こっちのがまたよくて。
このイントロだけで完全勝利だと思うんですけど。 嫌いな人います? 笑

すごく光を感じるような始まりなんだけど、Out Of~を裏切らない音が拡がって、その音がまた一筋縄ではいかないような。 笑


2曲目、3曲目と、とにかくかっこいいんだけど、これ、日本でリリースしたアルバム?本当に?と
聞きたくなるような。 笑
こういう音をつくれるのかー!と驚くしかない。 笑


4曲目が少しふんわりした印象で、このアレンジとか空気感、これがまたいい。
ふんわりしてるけど、低音がっつりあるし。 笑

それが5曲目で、ものすごくマイナーなかんじ、人のどす黒いところ覗いてるみたいな、どうしようもない悲しさみたいなのがある曲調になって。
ここのすとんっと落とす、みたいなのが、すばらしい。


6曲目からは、歪めた音とかあるけど、わりと明るめに展開していって、いろんなカラーがあって、それでも全部がNewspeakの音だと主張しているかんじ。



そして、内容がですね、読んでみるとけっこう感情のどろどろしてる部分とか、不条理なことに対する気持ちとか、そういう負の部分をさらけだしているような。

それでも前を向こうよとは言っているけど、その負の部分が薄い壁1枚で常に隣にあっての前を向こうだったり、生きていこうだったり、そんなかんじがしたなぁ。

音もボーカルもOut Of~よりグランジっぽいところがあるような。

でも、いろいろあっても生きていこうの感情の方が強くて、この先を見たいという気持ちが残る、そんなラストだった。


内容を含め、音もOut Of~より難しくなっている気がするんだけど、わかる人だけわかればいいというのではなく、それぞれに考えてねというかんじで、リスナーと一緒に、音楽を共有しようというのも感じるので、自分たちのやりたい音とそこらへんのバランスの取り方がうまいのかもしれない。
わかんないけど。 笑


それから、やっぱりUKロックの匂いは感じるけど、それに寄せようとしてるのではなく、自然とそっちを向いているとか、もともともっている気質というか、バンドがつくりたい音が自然とそういう匂いをまとうのかなと。
まったく無理がないというか。



いやでも、ほんと。こういう音をつくれるバンドが現れるとは。
アルバムを聴いて、さらにびっくり。 笑

1曲ずつの完成度も高いんだけど、アルバムとしてのまとまり、1つの作品としての完成度もすばらしいという。



あとはやはり、どちらのアルバムもいい意味で今を主張していないというか。

ずっと続いてきてる景色の一部を切り出して提示してくれているかんじで、たぶんバンドの音を構成するのって、聴いてきた音楽とか人生観とかじゃないですか、それってずっと続いてきているものの中で、ずっと続いてきているものがあるから、ある時から自分が出会って、知って、そして音楽を始めるとか造り上げてきてというものがあって、それらがバンドにつながって。
それはどこからかの続きがあって出来た部分もあるわけで。


でも過去の音ではなく、現代の音で。
Newspeakにしかつくれない音で。
最高にかっこいいロックを聴かせてくれる。

いい音楽に出会えて幸せだ…。



ほんと、出会いに感謝だなぁ。
ほぼ、Survive Said The Prophetのおかげですね。 笑

そのうち、サバプロのアルバムも図々しく語りた
い~。 笑

あまりにも良くて、どうしても書きたくて、WABI SABIは書いたけどね。 笑